マーケティング関係者必読!Instagramで真のインフルエンサーを見極める方法

インスタグラムで「いいね数を競う」あるキャンペーンで”いいね”を買うという行為も横行していることがわかった。そのキャンペーンの実名は伏せながらも例を交えながら、真のインフルエンサーを見極める方法を教えたいと思います。

キャンペーン事例

まずは実際に起きた企業のキャンペーンでですが、“アンバサダーになる為にいいね数の獲得を競う”といった内容で、いいね上位者には『海外旅行』があたるという内容でした。そこから選考に選抜されたのは10名弱のインスタグラマー。

通常のインスタグラムでのキャンペーンでは考えられない豪華な賞品にインフルエンサーたちの目の色が変わっているようにも見えました。

いいねの数を競う場は自身のアカウント内ではなく、企業側のアカウント内で行われました。自身が持つフォロワーの影響力が及びにくい平場での実施だったのですが、選抜された数名のインフルエンサーは自身のアカウントから企業アカウントへ飛んで”いいね”をしてほしいと、通常ポストやストーリーを駆使して企業アカウントへの自身の撮影した写真への送客合戦がはじまりました。

自身のフォロワーを巻き込んでのいいね競争。この動きは元々自身の力で集めたフォロワーへの告知の為、宣伝活動には一切問題はないように思えましたが、差がつかない企業アカウント内での”いいね”獲得合戦も、フォロワー数に比例し差が付き始めました。

初動のいいねの数も程度落ち着いたところで、このままでは勝てないと思った1名のインフルエンサーが短時間でいいね数を200急に増やすというおかしな動きを見せます。それに追うように別のインフルエンサーが翌日に400いいねを増やしました。ついに「いいねを買ったのではないか?」という疑いがでてきたのです。

検索エンジン等で「いいね 買う インスタグラム」で検索するとそれらしいサイトがたくさんでてきます。ヤフオク等でも販売しています。特別なスキルは必要なく、指定アカウントや指定した投稿にフォロワーやいいねを増やすことが簡単にできるということができるようです。

例:ヤフオク

 

実際の買ったと疑われる”いいね”の中身を見てみると

「海外アカウント」「非公開」「投稿なし」「フォロー数100以上、フォロワー数0」といったいわゆる“偽アカウント”と思われる怪しいアカウントが多くみられました。そのインフルエンサーとの関係性を見ると、フォローをしているわけでもなく、相互フォロー状態でもない。非常に怪しいいいねと考えられます。

ここから、“いいねを買う”ということは、“いいねが買えることを知っている”というインフルエンサーが実在していて、”フォロワーを買う”という不正をしてしまうフェイクインフルエンサーに近いのではないかという仮説を持ち調査を行いました。

いいね等の得票数などで数で競うキャンペーンについて、仕事柄いろいろと考えることもあり、フォロワー数至上主義、いいね至上主義で判断する事には多少なりとも問題があるなぁとずっと前から考えていました。
企業側が採用するインフルエンサーを選ぶには見た目上の数値だけで選んでしまうと、後で痛い思いします。ぜひ、以下のことを注意してインフルエンサーを活用してほしいと思います。

真のインフルエンサーを見極める方法

①フォロワー数は多いけれど、いいねやコメントが少ないインフルエンサーは選ばない

例えば、対象のインフルエンサーがフォロワー数に対して、普段の投稿へのいいね数が3~5%以下というのはフォロワーに対して求めているコンテンツを提供しきれていないという考えられます。

できれば ”いいね”÷”フォロワー数”=”約10%”

数値がインスタグラム上で活動しているインフルエンサーの中ではまともなインフルエンサーと言えると考えてます。

②インフルエンサーの実際のフォロワー実態を見る

普段の投稿をみて、フォロワーが3万なのに“いいね”が300しかない、10万いるのに“いいね”が1000しかないと1%のいいね率しか獲得できていない、フェイクインフルエンサーと疑われるインフルエンサーの実際のフォロワーを見てみるのをおすすめします。

日本人アカウントなのに、海外アカウントのフォロワーが以上に多かったり、そのフォロワーのプロフィール写真の違和感など、疑うべき点が多くみられます。海外アカウントでも、実際にアクティブであればいいのではないか?と思われるかもしれませんが、日本人のインフルエンサーを活用してマーケティング活動をする企業は日本企業で消費者も日本人です。

とくに日本で商売をしているマーケティング担当者はフォロワーの中身の実態を見ることをおすすめします。

③インフルエンサーの投稿内容や写真の質を見る

基本的な事で、フェイクインフルエンサーの多くは写真や投稿内容の質が高いものではありません。
マーケティング担当者自身の目で見て、この内容がインスタ映えしているのか、綺麗に撮れているのか、独自性のある内容なのか?という点を、個人の観点、企業側の観点から見極めてほしいと思います。

④インフルエンサーは企業側の必要としているコンテンツを発信してくれるか、

多くの企業は自社の商品を、上手にアレンジして投稿してほしい・宣伝してほしいというのが本音だと思います。それにもかかわらず、自身の顔ばかりを投稿しているインフルエンサーにお願いをしたとしても、商品への”いいね”はなかなか集まりません。

例えば企業側が求めるインフルエンサーはこのような方がいいでしょう。

  • アパレルメーカー=「コーディネートをしっかりと見せているインフルエンサー」
  • 食品メーカー=「料理をつくっているインフルエンサー」
  • 健康器具メーカー=「ダイエットやボディメイクをしっかりと見せているインフルエンサー」

⑤必要なターゲットを多く保有しているか?

インスタグラム上では一部過激な女性インフルエンサーがいますが、フォローやいいねの中身を見ているとほぼ男性の方だったりしますので、女性向けの商品を扱うメーカーの方は、インフルエンサーのインサイトを確認しておく必要もありそうです。

 

無料で簡単にチェックできる「socialblade.com」

instagramのアカウント名を入力するとそのアカウントのランクやエンゲージメントを確認することができます。

こちらB-ランクで30日で130名ほどフォロワーが純減しています。

こちらが直近2週間のフォロワーの増減です(一番左)投稿自体(一番右)も少ないようですが投稿タイミングでもフォロワーは増えていないようです。

簡単なプロフィールのサマリーですが、ENGAGEMENT RATEは0.67%と非常に低く、3万フォロワーに対していいねがされていないのがわかります。コメント量も2.08と非常にすくないです。

フォロワーが多くてもまったくプロモーション効果としては低いことがわかります。

こちらは1万フォロワー程度のインフルエンサーですが、ENGAGEMENT RATEは6.42%と高く、コメント数も10.96と多い事がわかります。このように上段のフェイクインフルエンサーとの無料ツールでみ見るだけで違いは明らかです。

 

最後に

結果として、そのキャンペーンは「いいね数」だけでの選考をやめ、普段の投稿やインフルエンサー自体のフォロワーの健全性などを見て判断することになったそうです。

企業側のマーケティング担当者は、今後市場規模が拡大するとされているインフルエンサーマーケティング市場規模でインフルエンサーを活用するといった場面が増えてくると思いますので、気を付けて活用してほしいと思います。