アマゾンのビデオコマース戦略について考えてみる
中国の成功からにわかに世界に波及しているスマートフォンなどのインターネット動画・ライブコマース市場。
ECの巨人のAmazon(米国)もすでに動き出していました。
目次
ファッションブランドの紹介番組「Style Code」を開始。
すでにAmazonプライムビデオによる配信プラットフォームとリビングにあるテレビとのシームレスに視聴可能なAmazonFireTVをもち、ほぼ成功を確実視された中で米国のAmazonは2016年3月よりライブ・ストリーミング配信でセレブが登場する自社ファッションブランドの紹介番組「Style Code」を開始。
しかし、「Style Code」は約1年で終了した。
終了した理由はわからないがECの巨人Amazonでさえも動画を活用したライブコマースには苦戦を強いられているようだ。

アマゾンのインフルエンサープログラム
Style codeのようにセルフで番組と商品を立ち上げる方法にあきらめたAmazonはインフルエンサーを活用した次なる手を発表した。
2017年にはアマゾンインフルエンサープログラムといって、Youtuberのようなインフルエンサーを中心にβ版を公開して参加者を募った。
インフルエンサープログラムはアフィリエイトプログラムに近く、インフルエンサーが売りたいと思った商品をリストアップし紹介URL経由で購入されたらそのジャンルに応じて数%の売上がインフルエンサー側にもどってくるという仕組みだ。
- Amazonはインフルエンサーコマースをサポートするプラットフォーム「アマゾンインフルエンサープログラム」を2017年8月に開始
- アフィリエイトプログラムのひとつでありアマゾン内にインフルエンサー専用ページを設置し、その中でYoutubeやInstagramなどのメディアで紹介した商品をを埋め込むことが可能

実施しているのは米国、英国、カナダ、インドで実施しているようだ。
現在はYoutube、Twitter、Instagram、FacebookのSNSで活躍しているインフルエンサーを募集している。

まだ。4か国米国でのサービスに留まり開始から2年経過するが記事もすくないが、インフルエンサーマーケティング市場規模が広がりを見せる日本でもサービスが開始される日も近いかもしれない。
米アマゾンでAmazon Liveサービスがスタート
Amazonは2019年2月、販売者が自社の商品をアピールするムービーをライブ配信できるサービス「Amazon Live」をスタートした。
アマゾン米が「Amazon Live」といって販売者が直接動画配信のできるプラットフォームで、終了した「Style Code」は自前配信だったが、プラットフォームを用意して販売者側で配信する仕組みのようだ。
また、ライブ配信中に視聴者が質問することができ、販売者が回答しながら商品をセールスしていくという双方向のコミュニケーションができるのも特徴だ。
配信されたライブ動画はアーカイブとしても見ることができるので、ライブ配信に間に合わなくても動画を見直すことも可能で、実際に購入した人が商品の使い方などをおさらいするのにはとても便利な機能だ。

「Amazon Live」
https://www.amazon.com/live

配信者向けの専用アプリ「Amazon Live Creator」
https://itunes.apple.com/us/app/amazon-live-creator/id1265170914
まだアメリカだけでのサービスとなっているが、日本でも在庫を持たずにライブ配信を利用し物販が行える仕組みがくるのは近いかもしれない。
実は2018年の年末にインフルエンサーを活用した動画コマースのトライアルをアマゾンジャパンで行われていた。
アマゾンジャパンは「サイバーマンデー」(2018年12月7日~11日)の期間限定で試験販売をしていた。「Amazon Live Channel」といって、インフルエンサーやクリエイターが商品を紹介するアマゾン初のライブチャンネルで、YOUTUBEなどで影響力があるインフルエンサーの公式チャンネルなどで配信された。
「Amazon Live Channel」の出演者は、はじめしゃちょー、カズチャンネルといった20名近いインフルエンサーが商品を紹介し、サイバーマンデーにて取り扱う商品をインフルエンサーたち自身が企画。使用感、商品特長などインフルエンサー独自視点で説明をした内容だ。
まとめ
以下のようにアマゾンでは動画・ライブといったビデオコマースを模索した動きをしています。
- セルフによるAmazon独自の番組配信
- インフルエンサーを巻き込んだアフィリエイト・LIVE配信プラットフォーム
- 日本ではの有名インフルエンサーとのコラボ企画
日本国内では盛り上がりをみせつつも、なかなか成功事例が見られない動画・ライブコマース市場ですが数年後には配信のスタイルが確立されテレビ通販以上にネットで動画をみて商品を購入するスタイルが見られてくるかもしれません。
やはりここでEコマースをけん引していくのはアマゾンなのでしょうか?それとも、新興企業なのでしょうか?目が離せません。